- Turntable
TAT2M2
- フラッグシップの思想を受け継いだコンパクト設計のターンテーブル。ベース・プラッターの重量とエアー浮上プラッターで不要振動を抑え、高い静粛性を確立しています。
- 重量級高剛性筐体
- ノンサーボドライブ
- ２アーム構成可能な拡張性
Features
- 重量級高剛性筐体
- 音の振動をそのままミクロン単位で記録したレコードの再生において不要な振動を、低周波振動は重量で、高周波振動はエアーで抑えています。花崗岩ベース、真鍮プラッターの高剛性筐体、また、ベース・プラッターともに5μの高精度加工によるエアーフローティング構造で不要振動の伝達を抑えています。
detail
ベース
500万年もの年月で安定化された19kgの花崗岩を使用。床面からの不要振動は、この重量と花崗岩の振動減衰特性によって抑えられています。花崗岩はマザーマシン（工作機械）製作時の基準となる石定盤と同等のJIS0級、平面度5μで加工され、その上を数十μの距離を保ちながら浮上したプラッターが回転しています。
プラッター
安定した回転を得るために、TAT2M2では、直径296mm・重量18kgの真鍮製プラッターが高慣性モーメントで回転します。プラッターの重量はエアーの圧力で支持し、横方向にかかる数百グラム程度の力だけを軸受に受け持たせることで、不要振動が生じない構造と長期の信頼性を実現しています。
スタビライザー
プラッターとレコード盤が接する部分をテーパ状に加工し、重量のステンレス鋼スタビライザーで上から押さえる構造を採用しています。レコードとプラッターの密着を図り、針先がトレースした際の不要な振動を抑えています。
- ノンサーボドライブ
- 正確な音のピックアップには、一定で、揺らぎのないプラッターの回転が求められます。サーボコントロールによってその回転を得る方法では、速度制御の周期がオーディオ帯域のノイズ源となるため、サーボコントロールをかけないオープンループコントロールを採用しています。18kgの真鍮プラッターを高慣性モーメントのみで回転させるため、起動に時間が要す難点があるものの、自ら発生させるノイズを遮断します。
detail
XFDシステム
周波数精度の高いクリスタル発振器を基準に、ダイレクトデジタルボルテージジェネレーターを形成し、揺らぎのない高精度の電圧を供給するCS Port独自の駆動システム。これにより、速度制御を行わずにコアレスモーターを定速回転させ、18kgもの真鍮プラッターを高慣性モーメントのみで回転させています。
糸ドライブ
鉄より強いアラミド繊維を用いた糸ドライブでモーターの力をプラッターに伝えます。立ち上がりに時間がかかる欠点がある一方、モーターの振動を伝えにくく伸びが少ないため、確実にプラッターをドライブします。
- ２アーム構成可能な拡張性
- スイングアームの使用や2アームなど、システムに合わせた構成を選択できます。スイングアームアタッチメントはご指定のアームに合わせて加工いたします。（別売）
- 高静粛エアーサプライ
- エアーサプライには、医療機器にも使用される高信頼性のポンプを搭載し、プラッターやリニアアームが必要とする容量を強力に供給。二重密閉構造の音漏れ・振動防止システムでリスニングルームに設置しても十分な静粛性を保ちます。医療機器等で使用されるモーター式ポンプの採用により、長期間の安定した動作を実現しました。（別売）
Specification
型式 TAT2M2
材質
ベース | 花崗岩
プラッター | 黄銅
サイズ
ベース | 440W×128H×320Dmm
プラッター | φ296×34.7Hmm
重量
ベース | 19kg
プラッター | 18kg
駆動方式
クリスタルフォロー無帰還モータードライブXFD
回転伝達方法 糸ドライブ（アラミド繊維）
駆動モーター DCコアレス低騒音モーター
回転数 33⅓, 45rpm
回転数精度 ±0.3%
ワウ 0.2%以下
フラッター 0.04%以下
電源 AC100/120/200/240V, 50/60Hz
消費電力 40W
付属品 AC電源ケーブル, エアーチューブ, ドライブ糸2本, 水準器, 潤滑油, プラッター取手
別売品 プレイヤーボード LPB2 エアーサプライ POU2 リニアアーム AFU1-2 アームアタッチメント LAA2またはSAA2
保証期間 5年
○ 別売のエアーサプライ POU2が必要です。
○ 本機はサーボコントロールをしていないため定速回転まで時間がかかります。
○ 生産ロットによって花崗岩の模様・色調が異なる場合があります。
○ サイズは脚、ツマミ、端子を含まない寸法です。
○ 記載内容は2025年1月現在のものです。
○ 予告なく外観・仕様等の変更を行う場合があります。
○ 写真と実際の色は、撮影、照明等により異なる場合があります。
